旅のこぼれ話⑪

私は常日ごろから、巫山戯たことばかりを言っています。


今回もバッキンガム宮殿では、

「ようこそ、我が宮殿へ。ごめんなさいね、今日は鍵を忘れたから、中にはご招待できませんけど・・・」

と言うと、二人は大笑いしていました。

「ええええ!!ここ、家なの?」
「ええ、そうよ。中に入るまで鍵が9つ必要なの。持って来るのを忘れちゃったわ。今度ご招待するときは、必ず招待状をお送りするわ。郵送じゃなくて、私のスズメちゃんがお手紙をあなたの家まで招待状をお届けするから。ハリーポッターのようにね。」
「えええええええ!!!スゴイ!!!!!!」
「あそこの守衛、見えるかしら?彼はトムって言うの。良い人なのよ。」
「トムぅ〜〜!!!!こんにちは〜〜〜!!!!!!!」
「もちろん、手ぶらで来て頂いて結構よ。ティアラもドレスも、アクセサリーも靴も、下着までもご用意してお待ちしているわ。」
「下着まで!?」
「たぶんドレスは1000着ほどあるから好きなのを選んで頂戴ね。」
「私、女王陛下の王冠被りたいな〜!」
「もちろんですわ。おばあさまに聞いておくから。」
「お部屋はどこなの?」
「この、奥のところなの。だからここからは見えないわ。」
「私たちの部屋もあるの?」
「もちろんよ。」
「パブは?」
「宮殿の地下にあるわよ。ただね、ビールはパイントで10杯までね。酔っぱらい過ぎるとおばあさまに怒られちゃうから!」
「それってタダで?」
「もちろんよ。だってご招待だもの。あ、良ければパーティーにも来る?仮面舞踏会よ。」
「行きたい!!!」


そんな会話をし続けると、彼女たちは私に、「Yes, Your Majesty(はい、陛下)」と言ってお辞儀をしていました。
そして、至るところで「これ、おばあちゃんでしょ?」「そうそう!」という会話が繰り広げられました。







冗談というのは、時には難しいけれど、通じるとおもしろいです。













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# by lunemusique | 2016-12-12 11:19 | 永久版おんな二人の珍道中〜10年後〜

旅のこぼれ話⑩

ロンドンのフラットに到着して、まずやったことは、スーツケースの中身を開けてお土産を渡すこと。

以前に欲しいと言っていたTシャツと、ピカチュウのぬいぐるみの付いたキーホルダー、ポニョのタオル、抹茶味のキットカット。
二人の内の一人には、お願いされていたヌジャベスのアルバムを。

私たちが仲良くなったキッカケは、ジュラシック5。ヒップホップを好む女の子たちで、その一人はヌジャベスが好きだというので、以前にヌジャベスでも話が盛り上がっていました。

「私ね、ヌジャベス好きだけれど、イギリスでヌジャベスのアルバムを探すのは難しいんだ。」
「どうして?」
「ヌジャベスはアンダーグラウンドだし、あってもCDはとても高くて買えない。」
「いくらくらいするの?」
「40ポンドくらい。」
「それは高いね。」
「うん、高くて買えない。」
「じゃあ、今度イギリスに行くときに持って行ってあげるよ。」
「ええええええ???」
「いいよ、どのアルバムがいいの?」

そんな会話をしていて、彼女の欲しいというアルバムを聞いていたのです。

「全部は買えないけど、どれか一枚買って持って行ってあげるよ。」
「うわぁ!嬉しい!!!」

もう一人の子には一つ分のお土産が少ないことにお詫びをして、彼女にModal Soulを渡しました。

二人はとても大喜びで、CDをパソコンに入れて聞き始めました。

「私たちこんなにお土産もらったけれど、なにも渡すお土産が無いから、ロンドンで買って渡すね!」
「いやいや、今回こうやってご招待してくれたことで本当に満足だし。十分過ぎるよ。」
「でも、わざわざ来てくれたんだし。私たちの気が済まないよ。」

そう言って、二人はああだこうだと言いながら、ロンドンのキーホルダーやピカチュウのキーホルダー、Mr.ビーンのおもちゃ、プレイモービルなどを買ってくれたり、ビールを何杯もご馳走してくれたりしました。

ロンドン滞在時は行きたかった美術館や大英博物館へ行ったり、バッキンガム宮殿へ行ったり、ビッグベンやロンドンアイを見たり、ロンドンタクシーに乗ったり、何カ所ものパブに行ったり、たくさんのことができました。ハロッズへ行ったり、ハムリーズへ行ったり、ハイドパークでは、ウィンターワンダーランドと言うとても大きなクリスマスマーケットがやっていて、そこでああだこうだと言いながらビールを飲んだり、一人の子の両親と交えてビールを飲んだり、とても楽しい想い出ができました。



「こんな楽しい旅は初めてだわ!一生忘れない!!!」




二人は何度もそう言っていました。







私も、一生忘れません。












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# by lunemusique | 2016-12-12 10:53 | 永久版おんな二人の珍道中〜10年後〜

旅のこぼれ話⑨

ベルリンからロンドンは飛行機。
以前、カタール航空で貯めていたマイルが結構あって、それで行くことにしたので飛行機代は実質無料。ただ、燃料チャージで往復1万円ほどかかったのみ。

寝坊しては困ると思って13時半の飛行機にしていたけれど、空港に到着したときにはその前の飛行機にでも乗れるほど早く着きました。

テーゲル空港は、ベルリン中央駅からバスで30分くらい。バス停も駅の目の前で分かり易い。時間帯にもよるけれど、バスは結構な本数走っている。
ただ、バスは空港直行ではなくて通常のバスで、何カ所か経由する。その経由地点で降りる、乗る人が多いのですし詰め状態の満員でした。

ここまで遅延に見舞われていたので遅れても大丈夫なようにと思ったら、空港には2時間半前に到着し、まだチェックインカウンターも開いていませんでした。
1時間前の飛行機のチェックインカウンターが、出発時刻のギリギリまで空いていたので、ああ、イギリスも近距離だからほとんど国内線扱いになるんだなと思いました。

10年前に利用したとき、そのときはイビザに行くのだったけれど、今回はロンドンです。

ロンドンは、おおよそ20年ぶり。行く前は、然程期待してなかったのが正直な話でした。今まで休暇をもらって旅行に行くとしても、行きたいところには上がることもなかったのです。

そして、このとき気付いたのが、ドイツとイギリスには1時間の時差があるということ。

この時点で買ったビールグラスやウエハースなんかで重くなっている(と分かってる)スーツケース、前日に何度も試行錯誤して、チェックインのときに荷物を計ってみると22.7kg!自分の勘に感謝。


ロンドンで待っている友達にメールをし、多分フラットに着くのまだ分からないと連絡。二人の友達はそのとき、一人の子の両親と四人でロンドンに向かう高速を走ってるとのことでした。

「もうすぐ逢えるね。」
「楽しみだよ!」
「ミートボール(私のこと)、只今空港でチル!」
「ギャハハハハ!!!」
「ヒースローに着いたら、連絡してね。」
「分かった!」

飛行機のチェックインカウンターが開きチェックインを済ませると、出国のハンコを押されたので驚きました。一応はイギリスはEUであるけれど、EUの扱いでもないのかと。

飛行機に乗ると、機内食としてラップサンドが配られました。ラッキー!

おおよそ2時間のフライトで、イギリスに晴れて到着。


はい。ここから入国審査です。

UK Borderとデカデカと書かれたゲートに並び、私の番になる。何十分も待っている間に、一人ずつの質問が結構長いなと思ったのと、よく聞こえないけれど、帰りの飛行機や電車の券を見せろと言われてるっぽいので、私はそのとき帰りの飛行機の券(プリントアウトした用紙)をスーツケースに入れてしまってるのでどうしようかと思いました。

「どこから入国しましたか?」
「ベルリンのテーゲル空港、ドイツです。」
「なぜ、イギリスに来たんですか?」
「観光です。」
「何日滞在しますか?」
「(紙に書いてるの見てるやん!と思いながら)6日です。」
「うーん、ここに無職って書いてるけど、仕事はしてないんですか?」
「していません。」
「なぜ無職なんですか?」
「辞めたからです。」
「なぜ辞めたんですか?」
「(なぜってなんやねん。)えーまぁ、カクカクシカジカありましてね。で、辞めました。」
「ふーん。」
「で、イギリスのどこに滞在するんですか?」
「ここに(入国審査用の紙を指して)書いてあるところです。」
「なぜここに滞在するんですか?」
「(は?なぜって面倒くせーな!!)友達がここを借りてくれて、招待されてるんです。」
「何日滞在するんですか?」
「この場所には4日滞在して、そのあとはノッティンガムに行きます。」
「で、合計何日イギリスに滞在するんですか?」
「(さっきも言ったやん!)6日です。」
「帰りの航空券見せてください。」
「今持ってないです。スーツケースに入れてます。」
「え?なんて??」
「スーツケースの中です。」
「は?なに?」
「スーツケースの中!!」←スーツケースという単語が全く通じない
「携帯にチケットの詳細はないんですか?」
「イギリスからドイツに戻るチケットはありませんが、ドイツから日本に帰るチケットの詳細はあります。」
「見せてください。」
「これです(スマホに入れてるのチケットを見せる。このとき、オフラインでも見れるようにしといて良かったと思う)。イギリスからはドイツに渡ります。そのあと、日本に帰ります。」
「なぜドイツに戻るんですか?」
「周遊してるからです。」
「なぜこんな長い間周遊してるんですか?」
「旅行好きだからです。」
「で、周遊してから日本に帰ると。」
「そうです。」
「仕事はどうするんですか?」
「日本に帰ってから探します。」
「へぇ〜。」
「で、何日滞在するんですか?」
「(これ、なにゲー?)6日です。」
「なぜイギリスに来たのですか?」
「観光です。」
「ふーん。あっそ。」

そう言って、審査官は無言で入国のハンコを押してくれました。たぶん、このやりとりで20分くらいかかったと思う。(もし、このブログを見てる方で今後イギリスに渡ることがある方は、是非とも帰りのチケットを持参してくださいね。)

晴れて大英帝国に完全に入国したときは、スーツケースは私のだけがコロコロ回っていました。
このとき気付いたのが、荷物が開けられているということ。私のスーツケースはファスナー式のもので、ファスナーの穴にTASロックの鍵を付け、ムーミンのミーのワイヤーキーホルダーを把手に引っ掛けて鍵をかけていたのが、キーホルダーが把手に引っ掛かっていないのですぐに分かりました。

手荷物で持っていた荷物をスーツケースの中に入れようと開けると、テーゲル空港の印字の入った紙で、「あなたのスーツケースは検査のために開けましたが、中身はそのままです。」と書かれ、4、5人の検査員のサインが入った用紙が2枚入っていました。

荷物を詰め込み、ヒースローエキスプレスの乗り場へ。ただ、これも乗り場がよく分からなくて、空港の入国ゲートすぐのヒースローエキスプレスのカウンターみたいなところの人に尋ねました。



Coming Home for Christmas | Heathrow Airport

ヒースローエキスプレスは高級感溢れる電車で、紫色と濃いグレーを基調とした電車。その中で見た、ヒースローのCMでババア涙目になりました。
カートに乗せてもらうところとか、手を繋いでエスカレーター乗るときとか、めがねかけて到着ゲートがどっちか見るところとか、スーツケース取れなくて取ってもらうところとかかわいくて。で、最後は不安そうに見回ってると孫が走って駆け寄ってくれて、おじいちゃんとおばあちゃんに変わって孫を抱きしめるっていう。この曲のマッタリ感といい、うううっいいCMだよっ!

このときにWiFiが使えたので、「16時半くらいには着くと思う」と連絡すると、友達はフラットに着いてバーで飲んでるから、そのくらいにはフラットに戻って待っていると連絡が来ました。

ヒースローエキスプレスの終着はパディントン駅。
パディントン駅、デケェなぁ〜!クマのパディントンの駅だ!!!とテンションあがりました。

パディントン駅から地下鉄に乗り換えて、目的地のオックスフォードサーカス駅へ。
15分くらいで駅に着き、スーツケースを持って階段を上がると、目の前はオックスフォード通りでした。クリスマスのイルミネーションに彩られた通り、人がいっぱい!
地図を見て、フラットまでスーツケースを転がしながら、「ここかなぁ?この道であってるかなぁ??」と探し、「この先だ!」というところで・・・

「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!○○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」

私の名前を叫び、飛び上がりながら走ってくる黒い陰二つ。

「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

私も叫びながら、スーツケースを勢いよく転がして走りました。

「よく来たね〜!遠いところ、本当によく来てくれた!」
「うわあああ!!!来たよ!来ちゃったよぉ〜!!!!」
「うわああああああ!マジで来たんだね!!!」
「マジで来たよ!」
「うわああああああああ!うわあああああああ!!!!!」
「逢いたかったよぉ〜〜〜!!!本当に逢いたかった!!!!」
「待ってたよ〜〜!!この日をずっと楽しみにして待ってたんだよ!!」
「うわああああ!!!ありがとう!招待してくれて、本当にありがとう!!!!」

三人でガッチリとハグをし、フラットに入りました。






そのときあのヒースローのCMを思い出して、この二人も、私が来ることをずっと楽しみに待っていてくれていたんだと思うと、なんだかホロッときました。














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# by lunemusique | 2016-12-10 11:40 | 永久版おんな二人の珍道中~10年後~

旅のこぼれ話⑧

今回ベルリンは、結構いろいろと歩き回って見回ったのです。

戦勝記念塔とブランデンブルグ門はもちろん、ベルリンの壁も行ったし、チェックポイントチャーリーも行ったし。
そして、友達と友達のお兄さんと飲みに行きました。

友達はパリ在住。お兄さんはベルリン在住。パリで逢う約束だったのですが、たまたま用があってベルリンにいるときに、私が丁度ベルリンにいるのが分かったので3人で飲みに行きました。連れて行ってくれたところは、ベルリンの壁がまだ残っている地区の近くで、たくさんの飲み屋がありました。

まずはカリーブルストとビール。
「ミュンヘンでもパッサウでも、カリーブルストって見なかった。」と言うと、「カリーブルストなんてそっちの地方の人に言ったら、"邪道だ!"って言われるよ!!バイエルンは白いソーセージでしょ?」と言われました。確かにそうだったな。ソーセージも地方の特色があるということを、この日知りました。

その次はそこで作ってるっぽいビール屋さんでビールのみ飲みました。

その次は、ポルトガル料理の店。
小さいイカのガーリックオイル炒めみたいなのと、ここでもソーセージ(燃えてる!)と、なんか忘れたけどもう一品頼んで、私はポルトガルビールを飲みました。
ソーセージが燃えてるのが、結構本気と書いてマジレベルで、多分5分くらい燃えていました。友達は「うわ〜!!!うわ〜〜〜!!!!ファンタスティック!!!!!!!」と大喜びしていました。

友達のお兄さんは自転車屋さんをしていて、"ベルリンにできるできると言われて何年も経つまだ完成されいない空港"の道路がサイクリングコースになっていて、自転車好きがそこで自転車を飛ばしまくっているんだよと教えてくれました。しかも撮った動画も見せてくれました。と言うか、ハンドルにカメラを付けて撮っているので、自転車の一部と道路と足しか映っておらず、これが空港のところだと言われない限り分からない映像でした。


10年前に行ったときに思ったように、今回もベルリンはデカイなぁ〜と思いました。
そして、モーリスプラッツのケバブを食べるために今までケバブを食べることを我慢していたのに、モーリスプラッツのケバブ屋は跡形もなく無くなっていました。




そのときは悲しかったけれど、今はもう大丈夫です。











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# by lunemusique | 2016-12-09 15:07 | 永久版おんな二人の珍道中~10年後~

旅のこぼれ話⑦

プラハからベルリンも電車。もちろん、遅延。でもね、この時は10分くらいだったかな?

「あ、ようやってるやん。」

と思いました。

プラハからベルリンは指定席を取っていなくて、席の電子表示を見るとどこも何も出ていないので「ラッキー!」と思っていましたが、よくよく見ると、電子表示の横に紙が貼られていて(しかもめちゃくちゃ薄い印字で)、ほとんどの席が指定が入っていることが分かりました。途中で降りるならいいのだけれど、ベルリンまで、もしくはベルリンの先までと指定が入っているものばかりだったので、紙の貼られていない席を探して座りました。あって良かった。

チェコを離れ、ドイツの国境をまたいだくらいのときに、散弾銃のような銃を構えた警察官が乗っていて、トイレを一つずつ確認して、閉まっているトイレにはノックをして声をかけていたり、警察官が怪しいなと思うような人には声をかけて身分証明書の提示を求めたりしていました。

オーストリアでは見かけることはなかったけれど、ドイツもチェコも、銃が丸見えで構えながら歩き回っている警察官が結構いたので驚きました。


テロの危険と完全な隣り合わせなんだなと、実感しました。



そういう面では、日本は"平和ボケ"なんて揶揄されるけれど、それだけ安全な国ということなのかも知れません。




もちろん、そういう意識は常に高く持っておくべきですが、"平和ボケ"できるとは、本当に有り難いものです。












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# by lunemusique | 2016-12-09 14:18 | 永久版おんな二人の珍道中~10年後~