おっちょこちょい、1日丸ごとMiss Nancy!!

気付いたら4時過ぎに目が覚めた。
二度寝が出来ずにいると、千秋が起きた。
今までの旅の復習をしたり、いろいろな話をして、6時ピッタリに朝食をとりに行った。(朝食時間が6時~10時)
そこで、久しぶりに“白米”を食べた。
キャベツの炒め物と、肉の炒め物がとても美味しくて、おかわりしに行った。朝から必死に食べた。アジア料理、米文化最高!私は米ッ子です。ごはん部です。

今日は、宿を予約した際に付いてきたツアーに出掛けることになっていた。
場所はWat Phra Keao/Grand Palace。12時ホテルのロビーに“Miss Nancy”と言う女性が迎えに来てくれるらしい。

それまでには十分と言って良いほど時間があったので、二度寝をした。ご飯を食べて、お腹いっぱいになって、涼しい部屋で二度寝って幸せ☆

寝ていると、11時に部屋の電話が鳴った。「もしもし、Miss ○○ですか?」と、フロントの女性からだった。「はい」と言うと、「あなたたち、今日ツアーに出掛けることになってるの?キャンセルした?」と尋ねられた。「え?12時に約束してるけど・・・?キャンセルしてないし。」と言うと、「あーそう。また架けます」と切られた。

12時になってロビーに行っても、Miss Nancyらしき人はいなかった。
15分ほどロビーのソファーに腰掛けていると、どっからどう見てもタイ人にしか見えないMiss Nancyがやって来た。30代くらいの、小柄で浅黒く、ショートカットの女性だった。水色のポロシャツをまとい、紺のスラックスを穿いていた。
「他にも今日のツアーの人が居るので、しばらくお待ちください」と、ロビーの電話で誰かと話し始めた。来ていないのでかなりの焦り様。
結局、他のツアー客はドタキャンしたようで、Miss Nancyは申し訳無さそうに、私たちの元へ駆け寄ってきた。

ボロい、古いシルバーのワゴン車に乗せられ、名前を尋ねられた。そして、今日一日よろしくと挨拶を交わした。
道中、今回とても気になっていたことを質問した。
「どうして、みんな黄色のポロシャツやTシャツを着ているの?」
Thailandに来て、凄く不思議だったこと。街中、老若男女、みんな黄色のポロシャツやTシャツを着ている。黄色一色。黄色レンジャー。もう、至るところ黄色。商店も黄色のTシャツやポロシャツばかり売ってる。

すると、1週間、タイには“色”が決まっていて、月曜日(王様の色で、王様の生まれた曜日で決定された)は黄色のものを身に纏うきまりになっている。
今年は王様が即位して60周年。それにちなんで、今年は毎日黄色でもOKらしく、みんな黄色で統一されているらしい。
Miss Nancyに「どうしてあなたは水色なの?」と聞くと、水色はお妃様の色で、本来は金曜日だけど今年はどうでもいいらしい。・・・アバウト!!!

へぇ~~~と聞いていると、Miss Nancyが「拝観料は250Bだけど、券は自分で買いに行く?」と聞いて来た。
「え?ツアーだから込みじゃ無かったの?」
と思いながらも、「あー自分たちで買いに行けるから!」と交わした。

車で10分ほどで到着し、中に入ると、私はフレンチスリーブのTシャツを着ていたので拝観に際し、袖のある服を着なければならないとのこと。入ってすぐのところで上着を借りる羽目になった。40Bデポジットを払って借りた上着が、ベージュの半袖カッターシャツだった。

千秋に思わず、「なぁ、私のカッターシャツ、ヒトシ君人形みたいじゃない?」と言うと、千秋は腹を抱えて笑い始め、「ちょっと、ポーズとって!!」と写真に収められた。

入口に向かうと、Miss Nancyが「何か飲み物買わなくていいの?」と何度も聞いてきた。「私たち、水持ってるからいらないわ」と言うと、「私、ちょっと咽喉渇いたからアイスコーヒー買ってくるわ!」とその場を立ち去った。
Miss Nancy、自分が欲しかっただけかよ!!なら、欲しいって言えよ!!!と2人で突っ込んだ。

Miss Nancyを待ち、入館した。
入ってすぐに仏陀の壁画があって、それを説明しようとした矢先、Miss Nancyは手すりに置いてたアイスコーヒー(多分、1,2口しか飲んでない)をバァーーーーっとひっくり返してしまった。
かなり慌てるMiss Nancy。私は「大丈夫?」と声を掛け、千秋が持ってるティッシュを渡した。

Miss Nancyは「私、片付けるから先に行ってて!」と言って慌てて片付け始めた。早速別行動(笑)

千秋と私は、その姿が滑稽で大笑いしながら建物を見に行った。

この建物には、ラマ8世が住んでいたそうで、現在は祭典等に使うのみで住んでいない。「すげぇ!!!」と2人で叫んでいると、Miss Nancyが「ごめんなさい!!」と走って来た。

Miss Nancyは一つ一つ説明し、私は判ってるんだか判ってないんだかとりあえず判る範囲で通訳し、2人で「凄い凄い!!」と連呼しつづけた。

Miss Nancyはきっと、何百回とここに来ているから見飽きたのも判るが、かなり早足で見て回る。じっくり見る暇もなく、「はい、次!!」とさっさと回る。
Wat Phra Keao(エメラルド寺院)の本殿にはThailandの本尊仏、エメラルド仏が安置されている。Miss Nancyは「Thailandに来て、寺に来ないなんてThailandに来る意味ないわ!」と私たちに行っておきながらも、入って眺めると、ものの2,3分で「はい、次!」と通された。

歩いていると、Miss Nancyが建物から剥がれたガラスを持って、こんな話をし始めた。
昔、ドイツ人観光客が、この建物にある宝飾品の“欠片”を持ち帰ったらしい。彼はその後、交通事故に遭い、原因不明の病にかかり、1年ほど苦しんだらしい。彼は仏教信仰者ではなかったけれど、あるときに持ち帰った“欠片”のことを思い出し、返しに来たら、今まで苦しんできた病はウソのように治り、現在は元気に暮らしていると。

その話の最後に、「だから、こうやって剥がれたものでも、記念に持ち帰ってはダメ。それだけこの場所は神聖なところなのよ」と言ってきた。

確かに、この場所は特殊な空気が流れているように感じる。と、同時に何百年と続く王様の権力の偉大さを肌で感じることが出来る。仏陀の力は確かに存在していて、それを信じる国民の信仰心も、大きな力なのかもしれない。
私は一応、仏教信仰者にあたるが、自分が一体何教なのか全く知らないし、仏陀とこんなに近くに生活したことが無い。
Thailandにはいたるところに仏閣があり、みんなが仏陀の力を信じている。

きっと、この国には仏陀と人間が共存しながら何百年も生きているんだろうなと思った。

素晴らしい!!!!!

さっさと行くMiss Nancyを追いかけ、車に乗り込むと、「他に何処か行きたいところはある?」と聞かれた。
私の現在の所持金は250B。財布と相談して、無料で拝観できるホテル近くのWat Indrawiharnへ行くことにした。

「あ、その前にこのスポンサーの土産物屋と宝石店に行くから!」と言われ、「は?」と言うと、「本当は5軒行かなきゃダメだけど、2軒だけだし、うんうんって頷いて、何も買わなくていいから!」と1軒目の宝石店へ向かった。250B所持金の私が、何を買えるんですか?

着くと、かき氷のイチゴのシロップに炭酸が入ったみたいなジュースを貰った。甘過ぎて全部飲めなかった。
「ササ、ドージョーー!」と日本語の達者な、黒スーツの50代くらいのテップリした名倉潤みたいなオヤジが駆け寄ってきた。

「ドコカラキタノ?」と聞かれ、「日本」と言うと、「バショダヨ、バショ!!」と言われた。判ってるけど答えたくなかったからこう言っただけ!
「大阪」と言うと、「オオサカ、ショウバイハンジョウ、オカネタマルハサファイアネ!」とサファイアの宝石を見せられた。全く以って無視し、興味無さげにしていると、「ナニモナイノ?ホシイモノナニモナイノ?」と何度も聞かれ、「お金持ってない」と言うと、態度が一転。キレ気味に「ミヤゲモノナラヤスイカラ、アッチイケ!」と言われた。
土産物コーナーに行くと、買わなければ出れない作りになっていて、しらーーーん顔してさっさと入口に逆行し、入口のソファーに座っていると、早く帰れと促された。

車に乗って、2軒目も宝石屋だった。
ここではキンキンに冷された、ペットボトルの水を貰った。ドイツでは考えられんほどの冷たさだったね。
中に入ると、女性3人に囲まれた。「お母さんにどう?親孝行な娘よ~~!!お母さん、きっと喜ぶわ!」と宝石を見せられたが、どれに対しても「デザインが好きじゃない」とか「色が嫌い!」とか散々言っていると、土産物コーナーに促された。
横に出口があったので、出ようとしている白人の男の人について行き、外に出た。

車に戻ると、Miss Nancyが「ゴメン、もう一軒行って!」と言われ、「はぁ??何で?」と言うと、「本来ならば5軒なのよ」と言ってきたので、「さっき2軒でいいって言ったじゃない!」と言っても連れて行かれた。

3軒目は木彫りの仏陀やタイ風の家具などの土産物屋で、今度は2手に別れて、店員がついて来れないように急ぎ足で回った。
そして、Miss Nancyは知り合いのツアーガイドとソファーに座って話してた。
その場に行くと、Miss Nancyにもっと見て来いと促されたが、ムカついてきて「もうイヤ!」と言って、後にした。この時点で3時30分。なめとる。
そのときに、ここでもここでも食べたビービー弾アイスを発見した。味はIbizaと同じ。でも、ヨーロッパはプラスチックだった入れ物が、ここでは紙だった。でも、何となく買わなかった。

車でWat Indrawiharnへ。
そこで何の惜しみも無く、Miss Nancyと別れた。振り回されただけの3時間30分だった。

中に入ると、屋台があって、そこでホットケーキを50倍ほど薄めたような生地で作るホットケーキみたいなのが売っていて、それにオヤジが絵を描いてくれる。子供が2,3人待っていて、人気のようだ。美味しそうだったので、それを買って、オヤジにどの絵にするか尋ねられた。

どう言う訳か、私は「かわいーーー!!!」と、毛虫のような虫の胴体を持つキャラクターの絵をチョイスした。千秋は、カービーだかチンプイだか未確認的宇宙人系の絵をチョイスした。
手馴れた手つきで、オヤジは絵を描き、ホットケーキのような薄い生地を絵の上に流し、表面にバタークリームを薄く塗り、数分で焼きあがった。10B。

そして、その屋台の斜め前にあった焼き鳥を買った。

入口の歩道に腰をかけ、食べた。毛虫はほのかに甘くて美味しかった。
焼き鳥は大将の方が数倍美味しかった。

Wat Indrawiharnは、金ぴかのでっかい仏陀がでーーーんと立ってある。
中に入ることも出来、その中には小さい仏陀が数体祭られていた。それだけ。
それ以外は、多分、ここに住んでいるんだろうと言うような人が数人、その付近に寝ていた。その回りで、子供が踊っていた。
猫がいっぱいで、犬もいっぱいで、のん気に過ごしていた。

すぐに見終わったので、帰り道に夕飯を食べに行くことにした。
ちょっとキレイな店でトムヤンクンを頼んだ。不味かった。不味いしか言葉が浮かばなかった。105Bも取られて「ぼったくり!!」と嘆きながら、昨日の駄菓子屋へ行った。おばちゃんは、私たちを見るなり「サワディーカー!」とニコニコ笑顔で出迎えてくれた。
プリッツとバヤリースを買うと、また冷たいバヤリースを奥の冷蔵庫から出してきてくれた。「コップクンカー!」と言うと、おばちゃんはニコニコしていた。
「写真撮らせて~!!」と言うものの、通じない。ので、カメラを仕切りに見せると、多分(タイ語なのでサッパリ判らない)、こんな風なことを言って来た「いやーーー!!私、化粧してないし!あ、お妃様撮ってちょうだい!私はダメよぉ~~!」と、恥らっていた。
※対話の仕草とかで推測
「いいじゃない~!!」と言うと、満面の笑みで撮らせてくれた。
そして、おばちゃんは、香港と上海に行ったときの写真と、お孫さんの写真を見せてくれた。
「すてきねぇ~!」と言っても通じてるんだかどうか判らない。お孫さんの写真を見て、「双子?」と聞くと、「?」となっていたので、左右の人差し指と人差し指を引っ付けて重ねてると、何となく通じたようで、「そうそう!」と頷いていた。
こんな感じで数分会話した。何となくだけど、お互いに通じ合った気がした。

そして手を振り、店を後にした。

ホテルに着き、ちょっとゆっくりして、Siamへ行くことにした。
初Tuk-Tukに乗った。Tuk-Tuk特有のバタバタエンジン音と、車をすり抜けていくスピードがたまらなかった。運転が荒過ぎるので、振り落とされそうになるのが面白い。
夜風が気持ち良いものの、排気ガスが尋常じゃない。

開いてる店を見るものの、この“柄”無かったらいいのにな~!ってな商品ばっかりだったので見るだけだった。値段も、言うほど安いとは思わなかった。

歩いていると、Mah Boonkrong Centerに着き、1階のスーパーでプリッツをあるだけ買い占めた。
11個だったのに13個で打たれたので、「11個しか買ってない!」と言うものの、「10B!10B!!」としか言わない店員で、持ってる全てのプリッツを出し、レシートを見せてやっと理解してくれ、20B返金。
そして、そのスーパーのアイス売り場でビービー弾アイスを発見し、買って食べる。最後の方、溶けてビービー弾が出難くなるんだけど、紙だからグシャグシャして最後まで食べられるからいいわ~♪プラスチックだと底に残ってるのが食べ難くて、格闘してるうちに溶けてジュースと化したのを飲む羽目になるんだよね。

そのフードコートのタイラーメンが美味しそうだったので、千秋と半分に。麺が選べるので、細い乾麺にした。すぐに出来たので、砂糖やナンプラーなどで味を調え、早速食べた。美味しかった。美味しかったので汁も飲み干した。
今日の不味かったトムヤンクン代でこの美味しいタイラーメンは3杯食べられる!!

とにかくここは、たくさんの小さな店が所狭しと建ち並んでいて、1軒1軒見て回るほどの元気が無かった。服屋が大半を占めており、まぁ、どこも似たような服を売っていた。そして、服が尋常じゃないほどあるので店が服で埋もれていた。

そして、Patpong Night BazaarへTuk-Tukで向かった。いやーTuk-Tuk楽しすぎ!日本にもあったらいいのになぁ~!
ナイトバザールの店の両端はポールプレイのビキニベイブスお姉ちゃんのお店で、客引きがしつこく「どう?どう?」と言ってくる。「こんなS○Xのショーやるけど、行かない?」と何度も言われる。「いちおーおんなのこなんっすけろー」
オレンジのテントに3列、ズラーーーーっと土産物屋やバッタモンやらいろいろ売られてる。
白人がやたらいて、必死に値段交渉してた。このバザールも、この“マーク”無かったら買うのになぁ~って商品ばっかりで結局何も買わなかった。
また、焼き鳥の匂いに誘惑され、買ってしまった。店の前にベンチとテーブルがあったので座って食べていると、前にレディーボーイ(タイのおかまちゃん)が居た。宝塚バリの化粧を施し、華奢な身体つき。2人居て、1人はどう見ても高校生。(だって制服のままだったし!)
可愛くて、写真を撮りたかったけど、目をそらしてたときに何処か行っちゃった。
ここには物乞いのおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんがたくさん居て、野良猫犬がうじゃうじゃ居た。

歩いていると、マッサージ屋があったので、フットマッサージを施してもらうことにした。
1時間・200B。マッサージ師はまたまた名倉潤をぽっちゃりさせたような30代くらいの男性で、ばしばし拳で脚を叩くものだから「痛い!」と言うと、「はぁ~~?」と鼻で笑いやがった。ずっと横のマッサージ師と話しているので、話に夢中で途中で手が止まったり、本当に物凄く適当な男で、途中でどこかに行ったりして、多分45分ほどしかやってくれなかった。もう、絶対行かねぇよっ!

帰りもTuk-Tukに乗ろうとつかまえると、値段交渉で「300B」と言ってきた。「ここまで250B(ウソだけど)で来たのに、どうしてよ!」と言うと、行きと帰りは道が違うし、300Bじゃないと乗せない等、ゴチャゴチャ御託を言ってきたので、「じゃー、いいわ」と違うTuk-Tukをつかまえようと歩道に出ると、「じゃあ、260Bは?」と聞いてきたけど、無視してると、「250Bでいいわ!」と言ってきた。乗り込んで、少し走ると「どこから来たの?」と言われた。「日本」と答えると、「中国人かとも思ったけど、そうだと思った」と意味深な答えを返してきた。なんだよ。
ホテルに着くと、ホテル下に居る警備(?)の人とタイ語で何か話し始めた。私たちは260B(小銭が無かったので20B札13枚)を渡すと、「もう10Bくれ!!」と言ってきた。
話すのも嫌になってきたので、嫌味交じりに「10B、お釣りはいらないわ!」と言ってホテルに入ろうとすると、何度も「ケチ!!ケチ!!!!」と散々言われた。

部屋に戻り、千秋は明日が自由行動最終日なので、どこに行くか話し合い、風呂に入って、涼子とオカンにはがきを書き、寝る。3時30分回っていた。


が、今日会ったMiss Nancyのおっちょこちょいぶりと、どうして毛虫をチョイスしたのかを思い出した、笑いが止まらなかった。
「Miss Nancy」と言っただけで笑いが止まらなくて、「毛虫が!毛虫がぁ~~~!!!」とそれだけで1時間ほど腹抱えて大笑いしてた。




e0002402_512099.jpg

こんなキャラクターだった。
[PR]
by lunemusique | 2006-07-27 04:12 | おんな二人の珍道中<完全永久版>