あとがき

今回の旅が終わったあと、この旅を終えたら生きて行けるか不安がありました。

旅を思いつき、計画を練り、旅が始まった序盤のころも、その不安はどこか心の中につきまとっていて、ふとした瞬間や寝るときに押しつぶされそうな気持ちになりました。




あの子を失ったとき、ぼんやりと思ったのが、


「私はあの子のお陰で、人よりも長い間『青春』を味わわせてもらっていたんだな。」


と。


私たちの関係は、高校生のころから一点のブレもなく過ごして来ました。

生活は然程変わることはなかったし、周りの人よりも、守るものも抱えるものも少なかった。





いままでは、ほんとうの事実と向き合うのが怖くて、知っているフリをし続けてきました。

フリを続けていても、これからは、自分で考え、自分で処理をしていかなくてはいけない。いつかはこの事実と向き合わないといけないことはもう分かっていました。


どんなに楽しいことがあっても、一緒に笑ったり、楽しみを共有できない。どんなに辛いことがあっても、愚痴を言ったり、泣いたりすることはできないのだ、と。




それはすぐにできることではなく、考えをまとめ、落ち着いて、立ち上がる時間が必要でした。




あの子が言っていた言葉を思い出し、「行きたいな」「見たいな」とつぶやいていた想い出の場所へ行き、実際にまたこの目で見に行くことができたし、あの場所はずっとある。


不安はあるけれど、安心できる。




私たちは、これからどんなことがあっても友達に変わりはない。




いま、やっと。

長い青春を終えたあとのスタートラインに立てるようになったと思います。






さようなら、我が友よ。



そして、いつかまた逢おう。






あなたは私にとって、誰にも代わりのできない、最高過ぎる友達でした。














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by lunemusique | 2016-12-14 23:48 | 永久版おんな二人の珍道中〜10年後〜