旅のこぼれ話⑨

ベルリンからロンドンは飛行機。
以前、カタール航空で貯めていたマイルが結構あって、それで行くことにしたので飛行機代は実質無料。ただ、燃料チャージで往復1万円ほどかかったのみ。

寝坊しては困ると思って13時半の飛行機にしていたけれど、空港に到着したときにはその前の飛行機にでも乗れるほど早く着きました。

テーゲル空港は、ベルリン中央駅からバスで30分くらい。バス停も駅の目の前で分かり易い。時間帯にもよるけれど、バスは結構な本数走っている。
ただ、バスは空港直行ではなくて通常のバスで、何カ所か経由する。その経由地点で降りる、乗る人が多いのですし詰め状態の満員でした。

ここまで遅延に見舞われていたので遅れても大丈夫なようにと思ったら、空港には2時間半前に到着し、まだチェックインカウンターも開いていませんでした。
1時間前の飛行機のチェックインカウンターが、出発時刻のギリギリまで空いていたので、ああ、イギリスも近距離だからほとんど国内線扱いになるんだなと思いました。

10年前に利用したとき、そのときはイビザに行くのだったけれど、今回はロンドンです。

ロンドンは、おおよそ20年ぶり。行く前は、然程期待してなかったのが正直な話でした。今まで休暇をもらって旅行に行くとしても、行きたいところには上がることもなかったのです。

そして、このとき気付いたのが、ドイツとイギリスには1時間の時差があるということ。

この時点で買ったビールグラスやウエハースなんかで重くなっている(と分かってる)スーツケース、前日に何度も試行錯誤して、チェックインのときに荷物を計ってみると22.7kg!自分の勘に感謝。


ロンドンで待っている友達にメールをし、多分フラットに着くのまだ分からないと連絡。二人の友達はそのとき、一人の子の両親と四人でロンドンに向かう高速を走ってるとのことでした。

「もうすぐ逢えるね。」
「楽しみだよ!」
「ミートボール(私のこと)、只今空港でチル!」
「ギャハハハハ!!!」
「ヒースローに着いたら、連絡してね。」
「分かった!」

飛行機のチェックインカウンターが開きチェックインを済ませると、出国のハンコを押されたので驚きました。一応はイギリスはEUであるけれど、EUの扱いでもないのかと。

飛行機に乗ると、機内食としてラップサンドが配られました。ラッキー!

おおよそ2時間のフライトで、イギリスに晴れて到着。


はい。ここから入国審査です。

UK Borderとデカデカと書かれたゲートに並び、私の番になる。何十分も待っている間に、一人ずつの質問が結構長いなと思ったのと、よく聞こえないけれど、帰りの飛行機や電車の券を見せろと言われてるっぽいので、私はそのとき帰りの飛行機の券(プリントアウトした用紙)をスーツケースに入れてしまってるのでどうしようかと思いました。

「どこから入国しましたか?」
「ベルリンのテーゲル空港、ドイツです。」
「なぜ、イギリスに来たんですか?」
「観光です。」
「何日滞在しますか?」
「(紙に書いてるの見てるやん!と思いながら)6日です。」
「うーん、ここに無職って書いてるけど、仕事はしてないんですか?」
「していません。」
「なぜ無職なんですか?」
「辞めたからです。」
「なぜ辞めたんですか?」
「(なぜってなんやねん。)えーまぁ、カクカクシカジカありましてね。で、辞めました。」
「ふーん。」
「で、イギリスのどこに滞在するんですか?」
「ここに(入国審査用の紙を指して)書いてあるところです。」
「なぜここに滞在するんですか?」
「(は?なぜって面倒くせーな!!)友達がここを借りてくれて、招待されてるんです。」
「何日滞在するんですか?」
「この場所には4日滞在して、そのあとはノッティンガムに行きます。」
「で、合計何日イギリスに滞在するんですか?」
「(さっきも言ったやん!)6日です。」
「帰りの航空券見せてください。」
「今持ってないです。スーツケースに入れてます。」
「え?なんて??」
「スーツケースの中です。」
「は?なに?」
「スーツケースの中!!」←スーツケースという単語が全く通じない
「携帯にチケットの詳細はないんですか?」
「イギリスからドイツに戻るチケットはありませんが、ドイツから日本に帰るチケットの詳細はあります。」
「見せてください。」
「これです(スマホに入れてるのチケットを見せる。このとき、オフラインでも見れるようにしといて良かったと思う)。イギリスからはドイツに渡ります。そのあと、日本に帰ります。」
「なぜドイツに戻るんですか?」
「周遊してるからです。」
「なぜこんな長い間周遊してるんですか?」
「旅行好きだからです。」
「で、周遊してから日本に帰ると。」
「そうです。」
「仕事はどうするんですか?」
「日本に帰ってから探します。」
「へぇ〜。」
「で、何日滞在するんですか?」
「(これ、なにゲー?)6日です。」
「なぜイギリスに来たのですか?」
「観光です。」
「ふーん。あっそ。」

そう言って、審査官は無言で入国のハンコを押してくれました。たぶん、このやりとりで20分くらいかかったと思う。(もし、このブログを見てる方で今後イギリスに渡ることがある方は、是非とも帰りのチケットを持参してくださいね。)

晴れて大英帝国に完全に入国したときは、スーツケースは私のだけがコロコロ回っていました。
このとき気付いたのが、荷物が開けられているということ。私のスーツケースはファスナー式のもので、ファスナーの穴にTASロックの鍵を付け、ムーミンのミーのワイヤーキーホルダーを把手に引っ掛けて鍵をかけていたのが、キーホルダーが把手に引っ掛かっていないのですぐに分かりました。

手荷物で持っていた荷物をスーツケースの中に入れようと開けると、テーゲル空港の印字の入った紙で、「あなたのスーツケースは検査のために開けましたが、中身はそのままです。」と書かれ、4、5人の検査員のサインが入った用紙が2枚入っていました。

荷物を詰め込み、ヒースローエキスプレスの乗り場へ。ただ、これも乗り場がよく分からなくて、空港の入国ゲートすぐのヒースローエキスプレスのカウンターみたいなところの人に尋ねました。



Coming Home for Christmas | Heathrow Airport

ヒースローエキスプレスは高級感溢れる電車で、紫色と濃いグレーを基調とした電車。その中で見た、ヒースローのCMでババア涙目になりました。
カートに乗せてもらうところとか、手を繋いでエスカレーター乗るときとか、めがねかけて到着ゲートがどっちか見るところとか、スーツケース取れなくて取ってもらうところとかかわいくて。で、最後は不安そうに見回ってると孫が走って駆け寄ってくれて、おじいちゃんとおばあちゃんに変わって孫を抱きしめるっていう。この曲のマッタリ感といい、うううっいいCMだよっ!

このときにWiFiが使えたので、「16時半くらいには着くと思う」と連絡すると、友達はフラットに着いてバーで飲んでるから、そのくらいにはフラットに戻って待っていると連絡が来ました。

ヒースローエキスプレスの終着はパディントン駅。
パディントン駅、デケェなぁ〜!クマのパディントンの駅だ!!!とテンションあがりました。

パディントン駅から地下鉄に乗り換えて、目的地のオックスフォードサーカス駅へ。
15分くらいで駅に着き、スーツケースを持って階段を上がると、目の前はオックスフォード通りでした。クリスマスのイルミネーションに彩られた通り、人がいっぱい!
地図を見て、フラットまでスーツケースを転がしながら、「ここかなぁ?この道であってるかなぁ??」と探し、「この先だ!」というところで・・・

「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!○○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」

私の名前を叫び、飛び上がりながら走ってくる黒い陰二つ。

「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

私も叫びながら、スーツケースを勢いよく転がして走りました。

「よく来たね〜!遠いところ、本当によく来てくれた!」
「うわあああ!!!来たよ!来ちゃったよぉ〜!!!!」
「うわああああああ!マジで来たんだね!!!」
「マジで来たよ!」
「うわああああああああ!うわあああああああ!!!!!」
「逢いたかったよぉ〜〜〜!!!本当に逢いたかった!!!!」
「待ってたよ〜〜!!この日をずっと楽しみにして待ってたんだよ!!」
「うわああああ!!!ありがとう!招待してくれて、本当にありがとう!!!!」

三人でガッチリとハグをし、フラットに入りました。






そのときあのヒースローのCMを思い出して、この二人も、私が来ることをずっと楽しみに待っていてくれていたんだと思うと、なんだかホロッときました。














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by lunemusique | 2016-12-10 11:40 | 永久版おんな二人の珍道中~10年後~